【第5回】高卒の転職に役立つ履歴書の基本
【高卒の転職に役立つ基礎知識(全8回)】
【第1回】高卒でも大卒以上に良い転職を実現するための条件とは?
【第2回】高卒の転職成功に役立つ求人情報の基本
【第3回】高卒のあなたが優良企業への転職を実現する具体的方法
【第4回】高卒の転職を有利に進めたいなら資格を取ってはいけない!?
【第5回】高卒の転職に役立つ履歴書の基本(このページです)
【第6回】高卒の転職に役立つ職務経歴書の基本
【第7回】高卒の転職に役立つ面接の基本
【第8回】高卒の転職を成功させるコツ
高卒のあなたが転職活動をする時に絶対に必要となる書類、それが履歴書です。
そこでここでは高卒の転職を考えた時に必要になる履歴書の基本についてお話いたします。
さて、それでは「高卒の転職に役立つ基礎知識」第5回として「高卒の転職に役立つ履歴書の基本」についてお話していきたいと思います。
履歴書の基本
・市販の履歴書を購入し、利用するのが安全
まず、「履歴書」は近年市販のものの他にもネットでダウンロードできるようなものもあることから、「市販のものを購入すべき?」「ダウンロードした履歴書でもいいの?」と疑問に持つ人がいます。
基本的には市販のものでもネット上からダウンロードしたものでも大丈夫です。
ただし、ネット上のものを利用する場合は少し注意して下さい。なぜなら、その利用目的によって大きく記載欄のあり方が違うことがあるからです。
市販のものでもいろいろなタイプが有るのですが、ダウンロード式の履歴書はそれ以上に癖の強いものがあったりします。
迷ったのならば市販の履歴書を購入し、利用するのが安全です。
ちなみに、履歴書に関しては文房具店で購入しても、コンビニで購入しても、100円ショップで購入しても特に問題ありません。
・「手書き」が基本
高卒の転職活動に関する履歴書の疑問として、「パソコンで作った方がいいのかな?」と考える人もいますが、基本的には「手書き」が安全です。
確かに現在はパソコンも普及していることからパソコンで作成した履歴書でも認めてくれる企業は増えてきました。
しかし、残念ながら一方で「手書き以外は認めない」と言う人事採用担当者もいるのが現実です。
「損をしない」という事を考えたのならば、履歴書に関しては手書きの方が安全です。
・間違えた場合には「書き直し」
高卒の転職活動で用意する履歴書は手書きが基本なのですが、「履歴書は手書きが基本」と言うと「間違った場合にはどうするの?」と言う人がいます。
基本的には「書き直し」になります。
修正液での訂正は絶対にNGです。
もし、どうしても訂正しなければいけない場合には、「二重線で間違えた部分を消し、その上に印鑑を押」すと言う方法で訂正します。(履歴書は正式な書類なのでこうした訂正方法が必要となります。)
ただし、訂正で済ませてしまうと「やる気が疑われる」ことがあるので、どうしても書き直していては間に合わないなど特殊な事情がない限りは書き直しが基本となります。
・写真はスピード写真でOK
高卒の転職を進めるにあたり、履歴書には写真を貼る必要がありますが、この時の写真に関しては駅や商業施設にあるスピード写真でOKです。
なぜなら、履歴書の写真は「本人確認」を目的とするものであり、それ以上でもそれ以下でもないからです。
よく写っていたから採用されやすい、上手く写っていなかったから不採用ということは普通ありえません。
写真屋を利用するメリットは「間違いのない写真を取れる」ことに他なりません。
スピード写真では寝癖まま写真をとったり、私服で写真をとったり、スーツが斜めになっていたりする人がいて、そうした人のスピード写真が駄目なのですが、写真やさんで写真を取る場合にはそうした点も注意してもらえるので「間違えが怒らない」というのが写真やさんで証明写真を撮るメリットです。
スピード写真を履歴書にする時にはこうした失敗をしていないか、自分でチェックすることが大切です。
・「趣味」は無難なものを!!
履歴書に記載する「趣味」に関しては無難なものを書きましょう。
スポーツ、スポーツ観戦、読書、映画鑑賞、食べ歩きなど無難なものを記載しておくことが安全です。
これらに関しては何のスポーツが好きか?何の本が好きか?を具体的に記載しておくと話題作りになり、興味を持ってもらえるきっかけになることもあるのでおすすめです。
「スポーツ(サッカーが好きです)」というように記載しておくといいですよ。
競馬やパチンコのようなギャンブル性の強いものや酒、飲酒のようにアルコールが関係するものは、悪い方向で捉えられると取り返しがつかないので書かない方が安全です。
ちなみに、オンラインゲームというのも人によってはギャンブル性の強いものとして警戒するので注意しましょう。
・資格欄は仕事と関係あるものだけを書く
「高卒の転職を有利にするためにも資格欄はできるだけ埋めなくちゃ!!」と考えている人が少なくありませんが、要注意です。
資格欄に資格を書く場合には、転職先の仕事と関係のあるものだけを記載して下さい。
経理への転職であるにも関わらず「フォークリフト免許(フォークリフト技能講習修了証)」とかアピールしても意味ありませんし、純粋に国内向けの営業職の仕事への転職なのに「英検2級」とか全く意味があリません。
不必要な資格を履歴書に書いてしまうと「なんでこの資格持っているのにウチの会社なの?」「他の会社の方が資格を活かせていいんじゃないの?」と突っ込まれるので要注意です。
高卒の転職において資格は書けばいいというものではありません。
ちなみに仕事と関係ある資格について勉強中であるのならば「○○の資格を勉強中」と記載しておくのは意外と有効な方法です。
・学歴欄については「中学校の卒業」の段階から記載する
高卒のあなたが転職活動をする際、履歴書に記載する学歴については「中学校の卒業」から記載します。
○年3月 ○○市立○○中学校卒業
○年4月 ○○県立○○高等学校入学
○年3月 ○○県立○○高等学校卒業
と言う形で中学校の卒業から高校の入学・卒業までを記載すれば問題ありません。
・本人希望欄は基本的に「貴社規定に従います」
履歴書の最後の方にある「本人希望欄」ですが、この部分は基本的には「貴社規定に従います」の一択です。
「絶対にこれだけは譲れない!!この条件を譲るくらいなら不採用にしてくれ!!」と言う条件があるのならば記載すべきですが、そうでなければ「貴社規定に従います」で終わりにしておきます。
本人希望欄と言う事で「なんとなくこうだったらいいな♪」くらいの条件を書く人もいますが、転職先企業の人事採用担当者としては「絶対に譲れない条件」としてとらえるので注意が必要です。
・志望動機を例文で誤魔化すのは絶対に駄目!!
高卒の転職において「志望動機」が書けなくて困っている人も多いようですが、転職を成功させたいと思ったら絶対に例文で誤魔化すようなことだけはしてはいけません。
どこの会社にも当てはまる志望動機の例文では相手の会社にあなたの思いが伝わるどころか、「こいつやる気ないんだろうな」と言う事で志望動機だけが原因で不採用になる危険性すらあるからです。
志望動機が書けない原因があるとすれば、それは「企業研究不足」です。
転職先について詳しく知らないがために志望動機が書けないのです。
あなたが男だとして「女性を口説いて下さい」と言われても、せいぜい「好きです」「愛しています」くらいしかいえませんよね?
でも、もしも口説くべき相手が「目がパッチリとしているのが魅力的なボクシング観戦好きの女性」だとしたらどうでしょう?「あなたの目がとても魅力的です。一緒にボクシング見に行きませんか?」といえますよね?
高卒のあなたが転職に臨む際の志望動機についてもこれと同じです。
志望動機が書けない場合には「企業研究不足」を自覚してしっかりと転職先について調べることが大切です。
ちなみに、自分で企業研究が十分にできない場合には転職エージェントを活用すると、転職先について求人情報では知ることができない情報まで詳しく教えてもらえるので非常に便利であり、、志望動機も書きやすくなりますよ。
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