【第6回】高卒の転職に役立つ職務経歴書の基本
【高卒の転職に役立つ基礎知識(全8回)】
【第1回】高卒でも大卒以上に良い転職を実現するための条件とは?
【第2回】高卒の転職成功に役立つ求人情報の基本
【第3回】高卒のあなたが優良企業への転職を実現する具体的方法
【第4回】高卒の転職を有利に進めたいなら資格を取ってはいけない!?
【第5回】高卒の転職に役立つ履歴書の基本
【第6回】高卒の転職に役立つ職務経歴書の基本(このページです)
【第7回】高卒の転職に役立つ面接の基本
【第8回】高卒の転職を成功させるコツ
高卒のあなたが転職の時に必要となる書類の一つが職務経歴書です。
しかし、職務経歴書は履歴書と違い、書き慣れていないのは当然の事、場合によっては「職務経歴書って何?」と言う人も少なくありません。
そこで、ここでは高卒であるあなたが転職する際に必要な職務経歴書の基本となることについてお話したいと思います。
それでは「高卒の転職に役立つ基礎知識」の第6回目として「高卒の転職に役立つ職務経歴書の基本」についてお話いたします。
職務経歴書の基本
・職歴が短かろうと、フリーターや派遣社員でも職務経歴書は必要!!
高卒で転職を考える人の中には、転職の際には職務経歴書が必要であるにも関わらず「ほとんど職歴っていう職歴がない場合職務経歴書は必要ないよね?」と考える人がいます。
しかし、そんなことはありません。
例え職歴が短かろうと転職を考えるあなたにとって職務経歴書は必ず書くべき書類です。
短期離職により職歴が極端に短い場合は当然の事、例えフリーターや派遣社員としての経験しかない場合でも職務経歴書を書くことは必要です。
転職の際に職務経歴書が求められているにも関わらず書いて提出しないということは「あなたの会社の言うことを私は聞けません!!」と宣言しているに等しく、よほど例外的な場合でもない限りまず不採用です。
高卒のあなたが転職の際に職務経歴書の提出が求められたら絶対に提出しなければなりません。
・市販のものではなくパソコンで作成するのが基本
高卒の転職で必要な職務経歴書に関しては、市販のものを使用するのではなくパソコンで自分にあったものを作成するのが基本です。
ちなみにパソコンで職務経歴書を作成しない場合には大きな文房具店やネットで購入するか、あるいは職務経歴書付きの履歴書を購入しそれを利用する形になります。
どうしてもパソコンでの職務経歴書の作成が無理な場合は仕方ありませんが、そうでなければ激安のパソコンやプリンターを購入するなり、あるいはネットカフェを利用するなりして作成することをおすすめします。
プリンターがないだけならばセブンイレブンのネットプリントサービスなども使えます。
・職務経歴書で書くべき内容
職務経歴書で書くべき内容は主に「職務要約」「職務経歴」「転職先で活かせる経験・スキル・資格」「自己PR」です。
職務経歴書の書き方を簡単に紹介するならば…
職務経歴書
【職務要約】
これまでの職務経歴について簡単にまとめます。
【職務経歴】
これまで経験してきた会社の概略(事業内容・資本金・従業員数)とともに経験した業務内容とその期間を記載します。
【転職先で活かせる経験・スキル・資格】
転職先で活かせそうな経験やスキル、資格について記載します。
【自己PR】
転職先にあなた自身をアピールする部分です。
以上
概ねこのような形になります。
・「細かく」「具体的に」記載する
高卒の転職で提出する職務経歴書を書く時のポイントとしては、とにかく「細かく」「具体的に」記載するということです。
「職務経歴」の「業務内容」の部分を記載する場合を例に上げるとすると、次のようになります。
悪い例:「飛び込み営業を頑張りました。」
良い例:「東京都文京区・台東区・千代田区を中心に従業員100人以下の会社を対象としたOA機器の新規開拓営業を行っていました。」
最低でもこのくらい具体的に書くことが大切です。
これを
営業スタイル:新規開拓営業
取扱商品:OA機器(コピー機、複合機、プリンター等)
営業対象:従業員100人以下の会社
主な担当エリア:東京都文京区・台東区・千代田区
などとして表現しても構いません。
転職先企業はあなたがどんな仕事をしてきたのかを知らないので、それを理解してもらうためにもできる限り細かく、できれば数字を用いて具体的にこれまでの業務内容や経験を記載しておくことが大切です。
・職務経歴書で一番重要なのは「仕事に取り組む姿勢やこれまで学んできたこと」のアピール
高卒の転職では職務経歴書が必須となりますが、「そうは言ってもこれまでたいしたことやってきてないし…」と戸惑ってしまう高卒の人は少なくありません。
しかし、職務経歴書で大切なのは「これまでの仕事での結果」ではなく、むしろ「転職後に活躍できそうな人材かどうか?」です。
それ故に「結果」そのものよりも「仕事に取り組む姿勢やこれまで学んできたこと」をアピールすることが大切です。
「結果」というものはその会社の環境やタイミング、景気の状況に左右されるものであり、転職後にそれが役立つかどうかはわかりませんが、仕事に取り組む姿勢やこれまでに学んできたことは転職後に役立ちそうかどうかを判断するのに役立つ材料となります。
職務経歴書の中の「職務経歴」を記載する際に、ただ業務内容を記載するだけでなく、「何故そのような取り組み方をしたのか?」「そこから何を学んだのか?」を一緒に記載しておくことが大切です。
以下、職務経歴の業務内容部分に「そこから何を学んだのか?」を記載する場合の例となります。
営業スタイル:新規開拓営業
取扱商品:OA機器(コピー機、複合機、プリンター等)
営業対象:従業員100人以下の会社
主な担当エリア:東京都文京区・台東区・千代田区
業務から学んだこと:取扱商品の良さをそのまま説明しても聞き流されて終わることが多かったため、これまで利用してきたOA機器の不満点を聞き出すことに専念することで、問題解決の糸口として取扱商品の購入をすすめる営業方法をとっていました。このことから、営業を成功させるためには商品そのものを売り込むことよりも顧客が何に不満を持ち、何を解決してあげたら喜ばれるのかが大切だということを学びました。
・職務経歴書はあなたを売り込むパンフレット
高卒として転職を考えるあなたが職務経歴書と向き合う時、職務経歴書は「あなたを売り込むためのパンフレット」として意識することが大切です。
職務経歴書はあなたを売り込むためのパンフレットなわけですから、見た目がきれいでも中身がスカスカではそのパンフレットから商品を購入することはありませんよね?
また、そのパンフレットにどんなに立派なスペックの商品が並べ立てられていても、本当に役に立つものかどうか分からなければそのパンフレットから商品を購入することもありませんよね?
この時の「商品」となるのがあなたです。
(「人間を物に例えるな!!ヽ(`Д´)ノプンプン」とお怒りかもしれませんが、これが一番わかり易い方法なのでどうかご理解いただけますようお願い申し上げます。)
見た目は立派な職務経歴書でも、中身を見るとスカスカな職務経歴書では転職は成立しません。
あなたに立派な職歴があったとして、その職歴が転職先で役立つことを転職先に伝えられていない職務経歴書でもやはり転職は成功しないのです。
職務経歴書と言うと「書き方」が非常に気になるかもしれませんが、「書き方」そのものよりも「いかに転職先企業に高卒のあなたが役立つ存在か」をしっかりとアピールするよう工夫することが大切です。
ちなみに、自分では職務経歴書をどう作成すればいいのかわからない場合には転職エージェントに相談することをおすすめします。
あなたに合わせて職務経歴書の基本的な書き方を教えてくれだけでなく、転職先となる企業を前提に、あなたのこれまでの職歴からどのような点をアピールすべきかを転職のプロの視点から一緒に考えてくれるので転職エージェントはあなたの高卒の転職に非常に役立ちますよ。
職務経歴書は転職のカギを握る書類なので、高卒の転職を成功させるためには万全を期すことが大切です。
※職務経歴書は面接にも強い影響力を持つ書類
高卒のあなたが転職を考えた時、企業に提出する書類は履歴書と職務経歴書ですが、その中でも面接にも強い影響を与えるのが職務経歴書です。
履歴書は表面的な情報がほとんどなのでそれをもとに転職後に活躍する人材かどうかを判断することはできませんが、職務経歴書はより具体的な情報が含まれているため転職後に活躍する人物かどうかの大きな判断材料となります。
そして、それゆえに面接では履歴書よりも職務経歴書をもとに質問されることが多いので、職務経歴書はしっかりしたものを作成することが大切です。
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